安産祈願について
妊娠5ヶ月目の戌の日に、お授かりになったお子さまが月満ち足りて、無事にご出産なさいますよう祈願いたします。
腹帯をお持ちの場合は一緒にお祓い致しますのでご持参ください。
戌(いぬ)の日について
犬は多産でお産が軽いことから安産の象徴とされてきました。それにあやかり安産祈願は、安定期に入る妊娠5ヶ月目の戌の日が吉日とされています。
戌の日は12日に1度巡ってきます。ご都合が付かないときや体調が優れないときなどは、代理での参拝も可能です。また、戌の日以外でも安産祈願は毎日受け付けています。
武雄神社の安産のご神徳について
当社の相殿に鎮まります神功皇后は、古来より安産・子育ての女神として篤く信仰されています。古事記によれば、神託を受けた神功皇后は、応神天皇を身籠ったまま朝鮮半島に出征し、見事に新羅遠征を果たしたと記されております。その渡海の途中で産気づきましたが、「事を終えて無事出産するように」と祈念がこめられた石(鎮懐石)を腰にはさみ御心を静め、凱旋ののち筑紫にて無事ご安産されました。
そして、このとき「鎮懐石」をはさんだ帯が『岩田帯』の起源とされ、最初にお巻きになったのが神功皇后なのです。
当社の夫婦檜には、その故事にあやかり鎮懐石を模した安産祈願石がございます。
皆様も安産に霊験あらたかな神功皇后のご神徳をお受けください。
余話
九州北部に縁の深い神功皇后は、佐賀県にも数々の伝承が残っています。
佐賀県武雄市の武雄温泉は、神功皇后が新羅遠征からの凱旋の途、太刀の柄で岩を突き刺したところ湯がわき出したと「肥前風土記」に記されています。また産後の養生で湯浴みしたとも伝えられています。