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武雄神社の御神木(武雄の大楠)
私達の祖先は、自然界一つ一つの働きに神を感じ、森羅万象全てのものに神が宿るとして、怒りに触れないための祈りと自然の恵みに感謝を捧げ崇めてきました。 殊に大きな木や岩などには神を感じ、信仰の対象としてきました。
武雄神社の背後には、御船山の神奈備(神が隠れ住まう山)があります。 本殿裏の竹林を抜けると眼前が開け、そこには3000年の悠久の時を経て今もなお未来永劫に生き抜こうとする大楠が姿を現します。荘重で威厳に充ち満ちた力強さに、畏敬の念を抱かずにはいられません。
何事のおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼる
(ここにどのような立派な神様がいらっしゃるのかはよく存じ上げませんが、おそれ多く身にしみるようなありがたさに、ただただ涙があふれます)
これは平安末期の歌人でかの有名な西行法師が、伊勢神宮に詣でて、その時の感動を詠んだ詩です。 武雄の大楠においても、そこに「神様の説明」など必要ありません。その人知を超えた圧倒的な存在感に自然と涙し、幾度となくお詣りされる方があとを絶たちません。
推定 樹齢3000年
高さ27m
根回り26m
根元の空洞の広さは12畳敷
平成元年の環境庁の調査では、全国で6位の巨木
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